豚肉の柔らかさをキープ!冷めた弁当がおいしく味わえるコツ&おすすめレシピ5選
焼いた豚肉は、冷めると食感が固くなりがち。弁当箱に詰めたときは柔らかくておいしそうだったのに、フタを開けたら白い脂がたくさん出ていて残念に思ったこともあるのではないでしょうか。
でも・・・ボリュームのある豚肉弁当を食べて、スタミナをつけたい!元気を出したい!ですよね!
そこで、
「焼いた豚肉の柔らかさを保つには?」
「弁当向けの豚肉レシピはなに?」
とお困り中のあなたへ、豚肉を入れた弁当が柔らかくておいしくなる方法とおすすめレシピ5つをご紹介。弁当の作り方の基本や柔らかくしてキープするコツをおさえて、あなたも家族も喜ぶ素敵な弁当を作ってくださいね。
豚肉を弁当に入れると固くなる問題
弁当に入れた豚肉は、以下の2つの理由で固くなります。
- 脂が冷めて白く固まる
- 肉汁・水分が蒸発する
お肉の脂には「融点(溶け始める温度)」があります。豚肉の場合は、人間の体温に近い「33〜46℃」。口に入れると個体の脂が液体にすばやく変わり、旨味が口の中で一気に広がります。
反対に、融点以下になると脂は冷えて塊に。加熱調理後、数時間経ってから食べる弁当は冷めているため、液体として流れ出てきた脂が白く固まって豚肉全体が固くなるんです。
また、「傷まないようにしっかり焼かないと」「味が弱くなるから味付けを濃くしないと」と、弁当ならではの気構えも理由の1つ。つい、焼きすぎたり塩を振りすぎたりすると豚肉の筋繊維・タンパク質が収縮して肉汁・水分が蒸発し、パサついて固くなってしまいます。
豚肉を弁当に!柔らかくする&保つコツ
では、弁当に入れた豚肉を柔らかいままで保つには?
以下の3点をぜひ試してみてください!
下ごしらえをしっかりする
豚肉を焼く前に、食感を柔らかくさせる・肉汁を逃さないための下ごしらえをしましょう。
筋切りをする | ・筋繊維にたっぷりと水分を吸わせるため |
---|---|
湯通しをする | ・余分な脂を落とすため |
他の食材と漬け込む | ・肉汁を逃さないため ・筋繊維をほぐすため |
粉をまぶす | ・肉汁を逃さないため ・味付けをよく絡ませるため |
具体的にはこちら4つが有効!漬け込み材料は炭酸飲料・玉ねぎ・生姜などいろいろあるので、メニューと相性の良いものを選ぶと良いでしょう。
余分な脂を取り除く(薄切り肉がおすすめ)
準備が整ったらフライパンへ。弁当に入れる場合は、食中毒などを防ぐためにしっかりと中まで火を通すのがポイントです。
ただし、柔らかさを保つための工夫も重要!
- 調理油|なるべく使わず、豚の脂を利用する
- 加熱中〜後|出てきた脂をキッチンペーパーなどで取り除く
- 味付けのタイミング|全体が焼けたら火をとめて調味料を加えて絡める
「焼いたら固くなりそう・・・」と心配なときは、火が通りやすい「薄切り肉」を使うと簡単。調理方法も焼くのではなく、蒸すとモチモチに、茹でるとヘルシーになります。
固くなりにくい豚肉を使う
国産・外国産・ブランド豚・銘柄豚など、豚肉の種類はとても豊富ですよね。価格はもちろん、肉の質や栄養の含有量などもさまざま。いつも使っているものでも問題ありませんが、冷めても固くなりにくいといわれているものを試してみるのはいかがでしょうか!
- 肉質がきめ細かく柔らかい
- 保湿力が高い
- 脂が美味しい
- 旨みが強い
おすすめなのは、このような特徴が表示されている豚肉。焼いても冷めても美味しさをキープし、もともと優れているので面倒な下ごしらえもサッと済ませられます。
冷めてもしっとり柔らかい!脂までおいしい「和豚もちぶた」
「和豚もちぶた」は、グローバルピッグファームが育てる三元豚。肉質・味・香り全てをこだわり抜いて選んだ豚だけを配合し、1頭ずつ大切に育てています。
和豚もちぶたの魅力は、不思議なほどあっさりとした脂身やしっとりと柔らかい肉質。一般国産豚の2.7倍もある旨み成分「グルタミン酸」が含まれており、脂の酸化を防ぐ「ビタミンE」も3.5倍と豊富です。
おいしさが長持ちする和豚もちぶたの飼育環境は、豚の天敵といわれるストレスを感じさせない養豚場。産まれてすぐにたっぷりの母乳で免疫力をつけさせ、離乳食・特製飼料を発育段階に合わせて与えています。
保湿性に優れているので、焼いてもしっとり柔らか。おいしさが長持ちするので、冷めても甘くてジューシーな肉汁が味わえます。
おいしい弁当作りの基本〜with豚肉〜
さて、調理が済んだらいよいよ弁当箱に収納!
おいしい弁当を味わうために、豚肉を入れるときの基本も知っておきましょう。
冷めてもおいしい工夫をする
弁当を食べるのは数時間後・・・。上記のおさらいになりますが、冷めたままでもおいしく味わえるように以下のような工夫をしましょう!
- 下味をつける
- たれを絡める
- 香りをつける
料理は冷めると味が弱くなりがちなので、味付けは少し濃いめに。表面の水分をしっかり拭き取ると、たれが絡みやすく味なじみが良くなります。また、香味野菜(ねぎ、しょうが、大葉)・青のり・かつお節などで風味を出すのもおすすめ。味のバリエーションが増え、弁当作りも食べるのも飽きずに楽しめます。
水気・汁気をしっかりきる
調理後の豚肉は、しばらくしてから水分が出てくるかもしれません。弁当箱へ入れる前に、1度お皿に移して水気・汁気をしっかりきりましょう。
余分な水滴は、細菌が繁殖しやすい環境を作り中身を傷めてしまいます。特に、夏場の暑い時期は菌が活発に繁殖し始める「35度前後」になりやすいので要注意!
煮物はなるべく避け、豚肉だけじゃなくキャベツ・にんじんなどの野菜の汁気までしっかり拭き取ることが大切。水分を吸い取る「海苔」「おかか」を一緒に詰めるのもおすすめです。
十分に冷ましてからフタをする
弁当箱に豚肉を入れたら、フタをするのは冷めてから。温かいうちにフタを閉めると、湯気が水滴になり菌が繁殖して傷んでしまいます。
また、ご飯やおかずの間にも水滴がつくおそれがあるので、それぞれが冷めてから弁当箱に詰めていくのもポイント。一品ずつアルミカップやバランを使って仕切ると、味移りの心配がなく見栄えも鮮やかになりますよ。
揚げものは衣の油を取り除く
揚げものを作るときは、小麦粉に片栗粉を混ぜる(4:1程度)と油のベタつきを抑えつつ仕上がりはカリッとサクサクに。揚げた後は、キッチンペーパーなどで油をしっかりと拭き取るのがおすすめです。
受験生の子どものために、今日は「とんかつ」だ!
と気合いを入れて弁当を作ったは良いものの、ベタついたり食感が固かったりしてはとても残念。とんかつやヒレカツなどの揚げものは、豚肉の脂だけじゃなく衣の油にも注目しましょう。
豚肉の弁当用おすすめレシピ「5選」
弁当に向いている豚肉レシピを紹介しますね。どれも20分以内でさくっと作れるものばかりです。あなたのレパートリーを増やすためにも、ぜひ活用してください!(昼食や夕食用にもおすすめです!)
ヒレ肉のポークピカタ
※調理時間|20分
必須アミノ酸が多い「鶏卵」「チーズ」を使い、かりっとふんわり仕上げられるポークピカタ。衣に混ぜるパセリが弁当の彩りにも役立ちます。
材料(4人分)
ヒレ | 8枚(1枚あたり50g) |
卵 | 2個 |
粉チーズ | 大さじ4 |
パセリ | 大さじ1 |
おろしニンニク | 適量 |
小麦粉 | 少々 |
エリンギ | 4本 |
添え野菜 | お好み |
塩・こしょう | 少々 |
オリーブオイル | 大さじ4 |
作り方
- ヒレ肉を包丁の背で軽く叩き、繊維が柔らかくなるように平たくさせる
- ボウルにヒレ肉を入れ、塩・こしょうをふって軽くもみ込み、小麦粉をまぶす
- 卵・粉チーズ・パセリ・おろしニンニクを肉の入ったボウルに入れ、混ぜ合わせる
- フライパンにオリーブオイルを入れ、たっぷりと衣をつけた肉を入れて焼く
- 別のフライパンでエリンギを炒め、塩・こしょうで味を整える
- 焼き上がった肉とエリンギをお皿に盛り付け、野菜を添えて完成
参考レシピ:ヒレ肉のポークピカタ
モモ肉の塩麹漬けの唐揚げ
※調理時間|10分
あらかじめ塩麹に漬けてある和豚もちぶたのモモなら、時短&おいしい唐揚げに!低温でじっくり揚げたら網の上に少し置いておくので、余熱で火を通しつつ油切りも済ませられます。
材料
モモ 塩麹漬け | 1パック(約300g) |
レモンのくし形切り | 適量 |
パセリ | 適量 |
しょうが汁 | 小さじ1 |
片栗粉 | 適量 |
揚げ油 | 適量 |
作り方
- モモ 塩麹漬けにしょうが汁を加えて揉み込む
- 1に片栗粉を全体にまぶす
- 揚げ油を160℃に熱し、2を入れゆっくり揚げる
- 3を油から上げ、余熱で火を通す
- お皿に盛り、レモンとパセリを添えて完成
参考レシピ:モモ肉の塩麹漬けの唐揚げ
キャベツの肩ロース巻き
※調理時間|20分
肉巻きおにぎりのおかずバージョン。キャベツと肩ロースでヘルシーにボリュームが出せるメニューです。食べ応え十分なので、がっつり弁当にもビールのおつまみにもぴったり!
材料(2人分)
肩ロース スライス | 10枚 |
キャベツ | 3枚 |
白ごま | 適量 |
片栗粉 | 適量 |
サラダ油 | 適量 |
塩こしょう | 少々 |
(タレ) | |
醤油 | 大さじ1/2 |
オイスターソース | 大さじ1/2 |
酒 | 大さじ1 |
みりん | 大さじ1 |
砂糖 | 小さじ1/2 |
作り方
- キャベツは千切りに、タレは合わせておく
- 肩ロースを広げて軽く塩こしょうを振り、キャベツを適量乗せて少しきつめに巻く
- お皿やバットに片栗粉を広げ、巻いた豚肉を転がすようにして全体にまぶす
- フライパンにサラダ油を入れて中火に熱し、豚肉を並べて焼く
- 焼き色がついてきたら少しずつずらしながら全面を焼く
- 全体に火が通ったら、タレを加えて全体をなじませ水分を飛ばす
- しっかりとタレが絡んだら火を止め、お皿に盛り付けて白ごまを振ったら完成
参考レシピ:キャベツの肩ロース巻き
肩ロースで作る肉みそそぼろ
※調理時間|15分
弁当作りに嬉しい作り置きレシピ。ご飯に乗せたりおむすびの具にしたりと、いろんなメニューに活用できます。しょうがやみその量を調整することで、大人用・子ども用とアレンジすることも可能です。
材料(4人分)
肩ローススライス | 300g |
しょうが | 1片 |
酒 | 大さじ3 |
みそ | 大さじ3 |
砂糖 | 大さじ1.5 |
作り方
- 肩ローススライスを5mm角ほどに刻み、粗めのひき肉のようにする
- 鍋を中火の火にかけ、肩ロースを軽く炒める
- 火が通ってきたら、酒・みそ・砂糖を入れて煮詰める
- 全体に火が通り、汁気がなくなったら完成
参考レシピ:肩ロースで作る肉みそそぼろ
薄切りのロース肉で作るとんかつ
※調理時間|20分
薄めの豚肉を使う簡単揚げもの。パルメザンチーズとオリーブオイルの香りが重なることで、風味とコクが膨らみます。
材料
ロース焼肉 | 2枚 |
卵 | 1個 |
パルメザンチーズ | 大さじ1 |
小麦粉 | 適量 |
パン粉 | 適量 |
オリーブオイル | 適量 |
塩こしょう | 適量 |
お好みの添え野菜 | 適量 |
作り方
- ボウル内で卵を溶き、パルメザンチーズを入れてよく混ぜる
- お肉に塩こしょうを振って小麦粉をまぶし、1に入れてよく絡め、パン粉をまぶす
- フライパンに2cmほどのオリーブオイルを入れ、170℃程度に温める
- オイルが温まったところでお肉を投入し、ヘラなどで軽く押し付けながら両面をこんがりと揚げる
- 仕上がったらよく油を切り、まな板の上で食べやすい大きさに切る
- 添え野菜を乗せたお皿に盛り付けて完成
参考レシピ:薄切りのロース肉で作るとんかつ
まとめ
下ごしらえからフタをするまで、
- 下ごしらえをしっかりする
- 余分な脂を十分に取り除く
- 固くなりにくい豚肉を使う
- 下味・たれ・香りをつける
- 水気・汁気をしっかりきる
- 十分に冷ましてから入れる
- 揚げ物は衣の油を取り除く
これらのポイントを抑えておけば、脂で固まらず柔らかいままのおいしい豚肉弁当が完成します!
忙しい朝、少し面倒に感じることも多いかもしれません。でも、ひと手間を惜しむことなく作った弁当なら大切な家族にあなたの愛情をたっぷりと感じてもらえるはず!
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