とんかつ用の豚肉はどんな部位・厚さ?おいしい作り方&応用レシピ、おすすめ購入方法をご紹介!
「おいしいとんかつが食べたい!」
「家族においしいと言われたい!」
と、とんかつを作りたいあなた。揚げ物は油の取扱いが大変ですが、衣に包まれた揚げたてサクサクのとんかつはとっても美味。あなたも、家族のみんなも笑顔になれる料理ですよね。
でも、
「どこの部位のどんな厚さがいいの?」
「おいしい作り方は?」
と、お悩み中なのではないでしょうか。
ここでは、とんかつ向けの豚肉「ロース」「ヒレ」を使ったおいしいとんかつの作り方をご紹介!ほかにも、応用レシピやおいしい豚肉の購入方法もお届けします。
今、とんかつ用の豚肉を安く手に入れたけど、どうしようか迷っている人も必見!ぜひ参考にしてくださいね。
とんかつ用の豚肉ってどんな肉?
とんかつ向けの部位は「ロース」「ヒレ」
とんかつに向いている豚肉の部位は、「ロース」と「ヒレ」の2種類です。それぞれ、味やカロリーなどの特徴をみていきましょう。
ロース肉の味・カロリー・栄養成分
ロース肉とは、豚の肩の後ろから腰付近までの背骨両側にある豚肉。赤身と脂肪のバランスがちょうど良く、脂身の程よい甘味とやわらかな肉質が魅力です。豚肉の中で人気が高く、肩ロースよりもあっさり。厚切り・薄切り・ブロックの状態で、幅広い料理に使われています。
カロリーはバラ肉の次に高めですが、良質なたんぱく質が多く赤身の部分は低糖質・低脂質。脂身に含まれる脂質は、不飽和脂肪酸のオレイン酸や飽和脂肪酸のステアリン酸があり、
- LDLコレステロールの抑制
- 肌の保湿効果
- 便秘の解消
が期待できます。
脂身つき/生(100gあたり) | |
エネルギー | 263kcal |
たんぱく質 | 19.3g |
脂質 | 19.2g |
炭水化物 | 0.2g |
ビタミンB1 | 0.69mg |
ヒレ肉の味・カロリー・栄養成分
ヒレ肉は、ロースの一部で棒状の豚肉。背骨の内側に左右1本ずつあり、豚1頭から2%(約1kg)ほどしかとれない高級部位です。もっともきめが細かく、噛んだときにとてもやわらかいのが特徴。脂身が少ないので焼きすぎるとかたくなりますが、あっさりしています。
最大の魅力は、糖質をエネルギーに変える「ビタミンB1」がとても豊富なこと。バラ肉の2倍ほど含まれており、
- 疲労回復
- スタミナをつける
などの効果が大きく期待できます。
さらに、ほとんどが赤身なので低カロリーでヘルシー。コクと旨みを引き出してくれる油を使った料理に向いています。
赤肉/生(100gあたり) | |
エネルギー | 130kcal |
たんぱく質 | 22.2g |
脂質 | 3.7g |
炭水化物 | 0.3g |
ビタミンB1 | 1.32mg |
※参照元:日本食品標準成分表2015年版(七訂)(2020年6月時点)
肉の厚さは「2~4cm」がちょうど良い
肉の厚さは、揚げ時間と食べごたえに直結する大切なポイントです。とんかつ用に使うなら、2~4cmほどがベスト。火が通りやすいのできちんと加熱され、衣に負けない存在感が出て旨みがしっかり味わえます。
豚肉は、薄切り・厚切り・ブロックなどいろんな厚さで手に入りますよね。ちょうど良い厚さならそのままでOK。厚すぎるときは少しスライスし、薄すぎるときは何枚か重ねるなど好みで使うと良いでしょう。あえての薄切りでチーズや大葉などを挟めば、味のバリエーションが増やせますよ。
とんかつのおいしい作り方レシピ
では、おいしいとんかつの作り方を、
- 下ごしらえ
- おいしい揚げ方
- 冷凍保存方法
と合わせてお伝えしていきましょう。
材料(2人分)
ここで紹介する豚肉は「焼肉用」のロース肉。厚切りより火が通りやすく、少ない油の量で揚げ時間が短くて済む、安心&簡単な材料です。味のポイントは、パルメザンチーズとオリーブオイル。チーズとオイルの香りでぐっと洋食的な香りが広がり、風味・コクがふくらみます。
ロース焼肉用 | 2枚 |
パン粉 | 適量 |
薄力粉 | 適量 |
卵 | 1個 |
パルメザンチーズ | 大さじ1 |
オリーブオイル | 適量 |
塩こしょう | 適量 |
作り方
- ボウルに卵を入れて溶き、パルメザンチーズを加えてよく混ぜる
- 豚肉に塩こしょうを振り、薄力粉をまぶす
- 1に入れてよく絡め、パン粉をまぶす
- フライパンに2cmほどのオリーブオイルを入れ、170度程度に温める
- 肉を投入し、ヘラなどで軽く押しつけながら両面をこんがりと揚げる
- 油をよく切り、まな板の上で食べやすい大きさに切る
- 完成
※参考レシピ|薄切りのロース肉で作るとんかつ
ポイント➀下ごしらえ
豚肉は、あらかじめ室温に戻すのがポイント。冷蔵庫との温度差をなくし、中までうまく火が通るようにしておきます。
また、ロースを使うときは、加熱中に縮んで硬くなるのを防ぐために脂身と赤身の間に切りこみ(筋切り)を。厚切りのときは肉たたきなどで軽く叩き、厚さを均一にしておきましょう。
ポイント➁おいしい揚げ方
薄力粉・溶き卵・パン粉の衣づけは、2回くり返すのがおすすめ。その後10分ほど置いて、肉となじませましょう。
また、揚げるのも、時間などに余裕があれば2回くり返すのがおすすめ。まずは160~170℃の低温で揚げ、衣が薄いきつね色の状態で1度取り出しておきます。油の温度を180℃に設定し温まったら、数秒だけ入れて揚げれば完成!サクサクな食感が楽しめますよ。
ポイント③冷凍保存で後日ラクラク
とんかつは、揚げる前・揚げたあとどちらでも冷凍保存が可能!肉の下ごしらえが面倒なときや調理時間がないとき、とんかつを作りすぎてしまったときなどに便利です。
冷凍後は、とんかつを食べたいときに解凍するだけでOK!
おいしく味わえる保存期間はそれぞれ約1ヶ月。冷凍日・期限を容器へメモしておくと良いでしょう。
冷凍方法
【揚げる前】
- 衣をつけたら1枚ずつラップで包み、金属トレイに入れて一旦冷凍庫へ
- 冷凍されたら密封できる容器・ビニール袋に入れ、再度冷凍する
【揚げたあと】
- 傷み防止のため、とんかつの熱がしっかり冷めるまで待つ
- 1枚ずつラップで包み、金属トレイに入れて一旦冷凍庫へ
- 冷凍されたら密封できる容器・ビニール袋に入れ、再度冷凍する
解凍方法
【揚げる前】
- 冷凍したままラップをはずす
- 油がはねないように霜をしっかりとる
- 油の温度が下がりやすいので、1枚ずつ揚げる
- 完成
【揚げたあと】
- 前日に冷蔵庫へ入れて自然解凍、もしくは電子レンジの冷凍機能を利用する
- ラップをはずし、トースター・オーブン・魚焼きグリルで加熱する
- 温まったら完成
とんかつ用豚肉の応用レシピ3選【20分以内】
ロース・ヒレは、とんかつ以外にもたくさんのおいしいおかずが作れます。
- とんかつが飽きてしまった
- とんかつ用に買ったけど、ちがう味わい方をしたい
そんなときは、ちがうレシピで上手にアレンジ♪20分以内で作れる簡単レシピを3つ紹介しますね。
スタミナトンテキ【調理時間10分】
火が通ってもやわらかい豚肉を使うのが大きなポイント。小麦粉を軽くまぶすことで、ソースの絡みが良くなります。
材料(2人分)
ロース厚切り | 2枚 |
小麦粉 | 適量 |
粗挽き黒こしょう・ごま油 | 少々 |
サラダ油 | 適量 |
A
塩 | 適量 |
砂糖 | 小さじ2 |
酒 | 小さじ1 |
みりん | 大さじ1 |
しょうゆ | 大さじ1 |
ウスターソース | 大さじ1 |
酢 | 大さじ1 |
ニンニク(すりおろし) | 1片 |
生姜(すりおろし) | 大1/2 |
作り方
- タレ用調味料Aをボウルに入れて混ぜる
- ロース肉を筋切りし、全体に軽く小麦粉をまぶす
- 軽く熱したフライパンにサラダ油を入れる
- 強火で両面を焼いて旨みを閉じこめ、そのあと弱火でじっくり火を通す
- 余分な油をキッチンペーパーでふき取り、Aを加えて適度に煮詰める
- 粗挽き黒こしょうを振ってごま油を軽くたらす
- 皿に盛りつけて完成
※参考レシピ|スタミナトンテキ
簡単みそ豚丼【調理時間15分】
水っぽさが出ないよう、火の通り具合がちがう肉と玉ねぎを別々に炒めるのがポイント。しっかり味のみそダレ豚肉と、薄味玉ねぎのバランスがちょうど良い丼ぶりです。
材料(2人分)
ローススライス | 300g |
玉ねぎ | 1個 |
小口ネギ | 適量 |
ご飯 | 2人前 |
塩こしょう | 少々 |
みそダレ
みそ | 大さじ2 |
砂糖 | 大さじ2 |
醤油 | 大さじ1/2 |
ごま油 | 大さじ1 |
作り方
- みそダレの材料をボウルに入れて混ぜる
- 玉ねぎをくし切りに、ローススライスをひと口大(3cmほど)に切る
- フライパンを中火で熱し、サラダ油を軽く敷いてローススライスを焼く
- 軽く焼き色がついて火が通ったら皿にあげておく
- 同じフライパンに玉ねぎを中火で炒め、肉の旨みを吸わせる
- 透き通って塩こしょうを軽く振り、皿にあげておく
- フライパンに肉を戻し、みそダレを入れてよく絡める
- いったん火を止め、丼にご飯をよそい豚肉を盛り付ける
- 玉ねぎを肉の上に乗せ、小口ネギを好みで振って完成
※参考レシピ|簡単みそ豚丼
ソースヒレカツ丼【調理時間20分】
しっかり味に負けないほどの旨みがある豚肉を使うのがポイント。すっきりとした味わいのヒレ肉に、ちょっと甘めの味付けが相性抜群です。
材料(2人分)
ヒレ肉 | (ひと口カツ用)250g |
キャベツ(千切り) | 適量 |
ご飯 | 2杯分 |
小麦粉 | 適量 |
溶き卵 | 1個 |
パン粉 | 適量 |
揚げ油 | 適量 |
塩こしょう | 適量 |
たれ
ウスターソース | 大さじ5 |
ケチャップ | 大さじ5 |
砂糖 | 大さじ1 |
作り方
- ヒレ肉に塩こしょうを振る
- 両面に小麦粉をまぶし、溶き卵・パン粉をつけてなじませる
- 170℃に熱した油で揚げ、「チリチリ」という高い音が聞こえるまで待つ
- キッチンペーパーにあげ、余計な油を落としておく
- たれの材料を鍋にかけてよく混ぜ、温まったらカツを入れて絡ませる
- ご飯の上に千切りキャベツを敷き、味付けたカツをのせて完成
※参考レシピ|大人も子供も大好きなソースヒレカツ丼
とんかつ用のおいしい豚肉を見つけよう!
とんかつのおいしさは、なんといっても「おいしい豚肉選び」が重要!
こだわりの味や食感があり、新鮮でおいしい豚肉が良いなら以下の2つがおすすめです。
- 精肉店へ行く
- お肉専門店のインターネット通販を利用する
お肉の専門店(精肉店)へ行く
精肉店は、スーパーやドラッグストアにはない部位が豊富。ロースやヒレの厚さ・大きさも種類が多く、希望すればその場でカットしてくれます。
ただし、お店まで営業中に足を運ぶ必要があるので、手間や交通費がかかるのが難点。購入直後は新鮮ですが、その日の気温や家までの距離によっては鮮度がぐっと落ちるおそれがあります。
お肉専門店のインターネット通販を利用する
お肉専門店のインターネット通販は、加工後の鮮度をキープしたまま家まで届くので安心。24時間注文を受け付けているお店が多く、とんかつを作りたい!と思い立ったときに早朝・深夜、どこにいても購入できます。
豚肉が届くまで数日かかりますが、早ければ翌日に。配達日が指定できるお店なら、とんかつを作りたい日を希望すれば、その日に合わせて加工されたより鮮度の高い豚肉が届きます。
厚さが選べる!おいしい「和豚もちぶた」のロース&ヒレ肉
「和豚もちぶた」のロースは、脂があっさりとしていてしつこさはゼロ。2019年12月「ジャパン・フード・セレクション」で金賞を受賞し、1万人のフードアナリストから高い評価を得たおいしい豚肉です。
一般豚にくらべて、旨味成分は2.7倍!アミノ酸「グルタミン酸」や酸化防止作用のある「ビタミンE」を多く含んでおり、おいしさを長持ちさせる舌ざわりの良い肉質が楽しめます。
同じ和豚もちぶたのヒレ肉なら、赤身が多くて硬くなりがちな食感も上質でやわらか!あっさりとしていながらも、深いコクがあります。
【商品ラインアップ】
和豚もちぶた ロース
ロースは以下の5種類。ブロックはお好みの厚さにスライスできる万能スタイル。そのほかも、とんかつ用に向いている厚さです。
内容量 | 厚さ | |
ブロック | 500g | |
スライス | 500g | 3~4mm |
しゃぶしゃぶ | 500g | 1~2mm |
焼肉 | 500g | 5~6mm |
切り身 | 600g(5枚) | 約1cm |
脂と赤身の旨みが凝縮「和豚もちぶた|ロース」
和豚もちぶた ヒレ
ヒレは以下の1種類。一口大のおいしいヒレカツが作れます。
内容量 | 厚さ | |
一口カツ | 300g×14~15枚 | 15mm |
あっさりやわらか「和豚もちぶた|ヒレ」
まとめて「セット」
まとめてセットで注文すれば、ほかのレシピに使えたり冷凍保存用が作れたりするので大変便利!
「厚切りロースセット」をはじめ、人気のロース肉を入れた「焼肉セット」「しゃぶしゃぶセット」「よくばりセット」などがあり、バリエーションが充実しています。
セット商品はこちら「和豚もちぶた|セット」
おいしいとんかつ用の豚肉は「和豚もちぶた」がおすすめ
とんかつ用の豚肉は、「ロース」もしくは「ヒレ」の厚さ2~4mmくらいがベスト。美味しく作るには下ごしらえや揚げ方も大切ですが、もっとも重要なのは「おいしい豚肉」を使うことです。
和豚もちぶたなら、肉質がやわらかく脂のしつこさがないので、揚げても硬くなりすぎずあっさり!ぜいたくな厚さで噛みごたえのあるとんかつを、和豚もちぶたで作ってみてはいかがでしょうか?